数字で見る交通事故　福岡県編（平成28年）

福岡県で平成28年（2016年）に発生した交通事故について、主に福岡県警が発表している統計データをもとにその内容を紹介します。

福岡県の交通事故

福岡県での平成28年の交通事故発生件数は「37,308人」でした。
死者数は「143人」、負傷者数は「49,917人」と約５万人の負傷者がいました。
同年の全国の交通事故の死者数は「3,904名」でしたので、福岡県の死者数は「3.7%」になります。

福岡県の交通事故死者数は「143人」

平成28年、福岡県の交通事故死者数は「143人」でした。
この死者数は、全国ワースト順位で埼玉（151人）に続く第8位です。

交通事故死者数の都道府県別ワースト（平成28年）

福岡県は全国ワースト順で「９位」になっています。
死者数が少ない最下位の県は鳥取県の「17人」でした（以降は、山形県28人、島根県28人、山梨県35人、佐賀県35人、沖縄県39人、和歌山県40人、長崎県41人）。
地方別で見ると、九州・沖縄地方の死者数の順位は次のとおりです。

九州・沖縄地方の死者数ワースト（平成28年）

全国的に見ると福岡県を除けば、九州地方は比較的、交通事故による死者数は少ないといえます。
ただし、人口10万人当たりの死者数で見た場合は、福岡県の「2.8人」は全国的にも少ない一方、佐賀県（4.2人）と宮崎県（4.08人）が多くなります。また、近県の山口県では、人口10万人当たりの死者数が非常に多くなります（4.56人）。
このように、統計を読み解く際には人口に対する死者数にも注意が必要です。

ちなみに、日本で最も人口の多い東京都の死者数は「159人」（全国ワースト４位）ですが、人口10万人当たりの死者数は「1.18人」と、全国で最低水準です。

福岡地区の交通事故

福岡県内の地区別では、福岡地区の交通事故発生件数「17,672件」が一番多いです。
死者数は「59人」、負傷者数は「22,897人」になります。

北九州地区の交通事故

福岡地区の次に交通事故の発生件数が多いのは北九州地区でした。
北九州地区の交通事故件数は「10,009件」です。
死者数は「26人」で、負傷者数は「13,701人」でした。

筑豊地区・筑後地区の交通事故

筑後地区の交通事故発生件数は「6,078件」で、死者数は「29人」、負傷者数は「8,015人」でした。
筑豊地区の発生件数は「2,970件」、死者数は「22人」、負傷者数は「4,252人」でした。
絶対数は少ないものの、事故発生件数当たりの死者数が多くなっています。
筑後地区では、交通事故発生「209.6件」当たりで１人の死者が出る割合になります。
筑豊地区では、交通事故発生「135件」当たりで１人の死者が出る割合になります。
福岡地区は「299.5件」、北九州地区では「385件」なので、筑後地区・筑豊地区では交通事故による死者が出る確率が高いという結果となりました。

福岡県内の地区別の交通事故発生状況（平成28年）

次回以降は、福岡県内の主な市町村別のデータからそれぞれの交通事故の状況をご紹介します。