数字で見る交通事故 福岡市博多区(平成28年)

平成28年(2016年)に、福岡県の各市町村で発生した人身交通事故(物損事故を除く)の発生件数の合計は「37,308件」で、県全体での交通事故死者数の合計は「143人」でした。また、負傷者数の合計は「49,917人」でした。

福岡市での市内全体の交通事故の発生件数は「10,633件」です。交通事故死者数は「31人」。負傷者数は「13,522人」(重傷281人、軽傷13,241人)でした。

それでは福岡市博多区の交通事故について、福岡県警の発表した統計データから解説しましょう。

博多区の人身交通事故は「2,454件」、市内ワースト「1位」

平成28年に福岡市博多区で起きた人身交通事故の合計は、「2,454件」でした。

この数は福岡市のなかではワースト1位です。福岡市の交通事故発生件数は10,633件なので、計算すると博多区が市内で発生した人身交通事故の「23.1パーセント」を占めています。

なお、前年の平成27年の発生件数とくらべると、発生件数自体は401件減っていて(14パーセント減)、減少傾向です。ただし、交通事故の発生件数自体は、日本全体の人口減少に伴って全国的に減数傾向にあることに注意してください。

ちなみに、福岡県内で起きた平成28年中の人身交通事故の発生件数を市区町村レベルで見ると、ワースト1位が久留米市(2,757件)、ワースト2位が博多区(2,454件)、以降に八幡西区(2,073件)、小倉北区(2,069件)と続いています。博多区の交通事故発生件数は、県内でも非常に多いことがわかります。

交通事故死者数は「7人」、市内ワースト「1位」

平成28年に博多区で起きた交通事故による死者数は「7人」。前年よりも2人の増加(40パーセント増)でした。これは市内の死者数の「22.6パーセント」を占めています。

博多区の死者数は、早良区(7人)と同数のワーストです。博多区と早良区の死者数を合わせると14人となり、市内の死者数(31人)の半数近くを2つの区で占めることになります。

負傷者数は「3,218人」、市内ワースト「1位」

次に負傷者数を見ましょう。

博多区で起きた交通事故による負傷者数の合計は「3,218人」(前年比384人減)でした。

そのうち重傷者数は「66人」(前年比12人減)。

軽傷者数は「3,152人」(前年比372人減)でした。

博多区の負傷者数3,218人は福岡市内のワーストでした(ワースト2位は東区の2,497人)。博多区の負傷者数(3,218人)を市内の負傷者数(13,522人)で割って計算すると、博多区は市内の負傷者数の「23.8パーセント」を占めていることがわかります。

博多区の年齢別の交通事故

高齢者が関係した大きな交通事故の発生が話題となっていますが、博多区と博多市、福岡県の交通事故当事者の年齢別の統計があります。

次の表が発表された統計資料を基に作成した再構成した表です。

【平成28年 福岡県・福岡市・博多区の年齢別交通事故発生状況】

全年齢合計 15歳以下 16~24歳
件数 昨対比 件数 昨対比 件数 昨対比
福岡県計 37,308 -2,426 -6.1% 100 -27 -21.3% 5,668 -448 -7.3%
福岡市計 10,633 -1,177 -10.0% 37 -16 -30.2% 1,541 -180 -10.5%
博多区 2,454 -401 -14.0% 4 +1 +33.3% 381 -46 -10.8%
25~29歳 30歳代 40歳代
件数 昨対比 件数 昨対比 件数 昨対比
福岡県計 3,528 -297 -7.8% 6,522 -556 -7.9% 6,441 -271 -4.0%
福岡市計 1,074 -108 -9.1% 1,936 -315 -14.0% 1,972 -190 -8.8%
博多区 264 -61 -18.8% 478 -78 -14.0% 448 -90 -16.7%
50歳代 60~64歳 65~74歳
件数 昨対比 件数 昨対比 件数 昨対比
福岡県計 4,918 -359 -6.8% 2,643 -249 -8.6% 4,829 -57 -1.2%
福岡市計 1,461 -144 -9.0% 753 -104 -12.1% 1,259 -83 -6.2%
博多区 326 -69 -17.5% 172 -36 -17.3% 228 +9 +3.2%
75歳以上 不明
件数 昨対比 件数
福岡県計 2,206 -58 -2.6% 453
福岡市計 438 0 0.0% 162
博多区 64 -16 -20.0% 29

福岡県警が発表した平成28年12月末現在の統計資料を基に独自作成

夕方」の交通事故発生が圧倒的に多い

福岡県警では人身交通事故の発生時間別の統計も2時間ごとに分類して発表しています。

博多区で起きた2,454件の交通時の、発生件数の時間帯を見ましょう。

【平成28年に発生した博多区の交通事故の発生時間帯】

  • 0時台~1時台は「72件」
  • 2時台~3時台は「39件」
  • 4時台~5時台は「25件」
  • 6時台~7時台は「168件」
  • 8時台~9時台は「322件」
  • 10時台~11時台は「282件」
  • 12時台~13時台は「237件」
  • 14時台~15時台は「270件」
  • 16時台~17時台は「348件」
  • 18時台~19時台は「346件」
  • 20時台~21時台は「221件」
  • 22時台~23時台は「124件」

交通事故が発生する時間帯は、16時台~17時台が一番多く、直後の18時台~19時台と合わせると794件で、全体の3分の1を占めます。

また朝の通勤時間帯の8時台~9時台も多いことがわかります。

乗用車の交通事故が約8割近くを占める

どのような車両が事故を起こしたのか、事故当事者(車両)別の統計も発表されていますので紹介します。博多区内の事故発生件数(2,454件)中、当事者別の統計は次のようになります。

まず乗用車による事故発生件数を見ます。

大型乗用車が「21件」。中型乗用車が「3件」。普通乗用車が「1,386件」。軽乗用車が「502件」でした。

次に貨物車(トラック等)の事故発生件数を見ましょう。

大型貨物車が「14件」。中型貨物車が「37件」。普通貨物車が「176件」。軽貨物車が「138件」でした。

最後にバイクや原付自転車などの発生件数を見ます。

自動二輪車が「36件」。原付自転車が「53件」。その他が「88件」でした。

これらを見ると、圧倒的に多いのが普通乗用車で、交通事故全体の「56.6パーセント」を占めます。次に軽乗用車で、「20.5パーセント」を占め、普通乗用車と軽乗用車を合わせると「77.1パーセント」となり、交通事故の8割近くを占めています。

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